03大学院生?修了生の声
周 磊(シュウ ライ)経済情報研究科 修士課程修了
私は2023年4月に、台湾の国立嘉義大学から本学に編入学しました。ダブルディグリー制度を利用しての編入だったため、修士課程の前半を国立嘉義大学で、残りの期間を尾道市立大学で学修しての学位取得となりました 。国立嘉義大学では情報管理学科において「Machine Learning」「Multivariate Analysis」「Practice in Database Systems」「Special Topics on Data Science」などを履修し、それを活かして本学では木村研究室で人工知能やディープラーニング、テキストマイニングなどを学修しました。
台湾では情報学科の大学院を卒業すると、大学の学部卒業よりも初任給や将来の昇給が手厚くなります。また、嘉義大学では一貫した修士課程、つまり大学4年生向けの修士課程も提供しています。学費と就学期間を同時に減少することができます 。学部と大学院が同一大学内であるため、大学院課程の指導先生を探す際に、大学時代の経験を活かして、自分の学びたい分野や方向性を整えることができます。
私は子供の頃、テレビ番組、アニメ、神社など、日本のいくつかのことに興味がありました。いつか日本に行って、台湾と異なる文化、人々、物事を探索したいと考えていました。私が尾道に留学しようと思ったきっかけは、嘉義大学に在学していた時に学部長が尾道市立大学とのダブルディグリー制度を推進していた時に知り、そしてこの機会に日本をよく見てみたいと思ったことです。
日本に留学して最初は、私の日本語能力で授業中のさまざまな名詞や先生の話す日本語を理解できるかどうかを心配していましたが、実際にわかりやすい日本語を使って、もしわからない場合、言い換えれば伝わるので、それを説明できて、楽しかったです。一番大変だったのは、国際学会の発表前でした。私は国際セミナーに参加していたので、研究内容を英語版と日本語版に変換しなければなりませんでしたが、大学院に所属していないと体験できない貴重な経験でした。
将来的には、これまで学んだ知識を活かし、語学力を活かした仕事に就きたいと考えています。目標は台湾で数年間働き、その後派遣または引き抜かれて日本で働くことも視野に入れています。現在考えているのは、台湾に進出している日本企業、あるいは日本に支社を持つ台湾企業です。
誰もが自分のやりたいことを見つけて、それぞれの分野で輝いてほしいと願っています。大学院も一つの方法です、本当にこの科目が好きかどうか、そして自信を得るのか、あるいはそこから変わっていくのかを、他の人よりも多くの時間をかけて勉強しましょう。
1) ダブルディグリー制度
協定校との単位互換制度を利用して、学生に一定の期間において学習プログラムを修了させることにより複数の学位を授与するものです。ダブルディグリー制度を利用すれば、本学と協定校の両方の学位を取得することができます。
2) 早期履修制度
本学大学院(経済情報学科)に進学を考えている学生のための、大学院科目を早期履修する制度です。通常、修士号を取得するには、学部の4年間に加え、修士2年間、合計6年間の学修が必要になります。当該制度を利用すると、学部4年間に加え、修士課程1年間の合計5年で修士号の学位を取得することが可能になります。